今から15年ほど前、ロジカル・シンキングというものが流行っていた。
ロジカル・シンキングを紹介していた本達は「論理的に物事を考えられれば、自由な発想がいくらでもできるようになる」といった事を謳っていたように記憶している。
僕も興味をもって何冊か読んでみたのだけど、これがまるで役にたたなかった。
コンサルファームあたりで激詰めされながら職業訓練をうければまた話は違うのかもしれないけど、少なくとも素人が論理的に物事を考えた所で何も変わらない
少なくとも僕に限って言えばだが、論理的に物事を考えてもまったく思考は展開しなかった。
「なんか違うんだよな」と随分長い間考えていたのだけど、最近ようやくその違和感の正体がつかめた。
今日はその話をしようかと思う。
アイディアは論理的思考では積み上がらない
かつて僕はアイディアというものは論理的思考の積み重ねでもって展開するものだと思っていた。
図解するとこんな感じである。
しかし断言してしまうが、アイディアというのは論理的思考では積み上がらない。
論理は理屈の解析や物事の分析には使えるけれど、こと何か新しいモノを生み出すのには全く役にたたないと言っても過言ではない。
発想力はこんな感じのわかりやすい線形思考をしていない。