「期待値を考えればパチンコは絶対に損をする」
「それなのにパチンコなんてやってる連中は頭が悪いとしか思えない」
かつてこんな感じの言説をよく聞いた。
それを聞いて僕は「確かに」と思う一方、この手の言葉がパチンコをやっている人達に「こいつはなんもわかっちゃいねぇ」という風に全く刺さっていないようにも見えた。
「パチンコにハマる奴はただの馬鹿と切って捨ててしまうのは物事の本質をみていないのではないか?」
そもそも人間は数円単位でケチをする生き物であり、少額でも損をしたら物凄く落ち込む生き物である。
そんな損が大嫌いな人間が、果たして絶対に損をするとわかっている行為にこんなにも夢中になるのだろうか…
その長年の疑問に最近ようやく回答が得られた。
そして冒頭の期待値云々の話は完全に誤りであった事を理解したので、今日はその話をしよう。
「デザインされたギャンブル依存症」という本に出てくるエピソードを紹介しよう。
以下はニューヨーク大学准教授ナターシャ・ダウ・シュールが実際にラスベガスにてスロットマシンにドハマリしている人にインタビューしたものである。
これを読むと多くの人は衝撃をうけるはずだ。